文学における 前衛的レアリスム

シンポジウムのお知らせ 

日仏美術学会の後援で以下のようなシンポジウムが開催されます。
皆様奮ってご参加くださいますようご案内申し上げます。

国際シンポジウム
「20世紀視覚芸術・文学における 前衛的レアリスム(1914~68年)」

チラシはこちら

【日時】:2018年9月28・29日(金・土)
【会場】:名古屋大学東山キャンパス文系総合館7階 カンファレンスホール
【主催】:名古屋大学人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター
【支援】:科学技術人材育成のコンソーシアムの構築事業
【後援】:日仏美術学会

◇プログラム◇

9月28日(金)
13:00~開会の辞:周藤芳幸(名古屋大学高等研究院長)
13:15-14:15 基調講演1
セゴレーヌ・ル・メン(パリ・ナンテール大学名誉教授)
「19世紀のレアリスムと前衛─クールベを例として」

14:30-15:30 セッション I: レアリスムの諸問題
松井裕美(名古屋大学高等研究院YLC特任助教)
「レアリスムとユートピア的なヴィジョン─1930年代のフランスにおける様々な『現実』概念の定義」
小寺里枝(京都大学博士課程)
「足元の現実─ジャン・デュビュッフェ《大地称賛》(1952~1959年)におけるレアリスム」

15:45-16:45 セッションII: レディー・メイドとリアリティーの表象
メタ・マリア・ヴァリユゼタイト(フンボルト大学/パリ・ナンテール大学博士課程)
「リアルな口髭─表象への回帰と1914年頃のパリにおける前衛肖像画」
マルク・デシモ(パリ・ナンテール大学教授/コレージュ・ド・パタフィジック)
「マルセル・デュシャンについて─絵画からレディー・メイドへ。混信と現実のあわい」

17:00-18:30 セッション III: 大戦間期の現実性の建築法
レイチェル・ボエイト(ニューヨーク大学博士課程)
「レジェの新現実主義─1930年代フランスにおける人民のための絵画」
山本友紀(日本学術振興会PD特別研究員)
「リアリズムと抽象─大戦間期におけるキュビズムの解釈」
ダリオ・ドネッティ(フィレンツェ美術史研究所/マックス・プーランク研究所研究員)
「リアリティーを超える影─1930年代イタリア建築と国家概念」

9月29日(土)
10:30-11:30 基調講演 2
ロミー・ゴラン(ニューヨーク市立大学大学院教授)
「ファシズムのリアリズムはマジック・リアリズムか?」

11:30-12:30 基調講演 3
サラ・ウィルソン(コートールド美術史研究所教授)
「ゴダール以後、アルチュセール以後─ナラティヴ・フィギュレーションと1968年」

14:00-15:00 セッション IV: 写真とリアリティー
マックス・ボノム(パリ・ナンテール大学博士課程)
「大戦間期フランスにおけるフォトモンタージュの実践と『社会主義レアリスム』の諸理論」
礒谷有亮(京都美術工芸大学非常勤講師/ニューヨーク市立大学大学院博士課程)
「主観的なレンズ─両大戦間期フランスにおける写真の『現実』と『芸術』」

15:15-16:45 セッション V: 諸現実のドキュメンテーションと超現実
鈴木雅雄(早稲田大学教授)
「客観性対現実性─ブルトン、ピカソ、バタイユ─」
トニー・ヒルデブラント(ベルン大学助教)
「シュルレアリスムにおけるレアリスムのドキュメント 1929~34年(バタイユ─ベンヤミン─ヨヨット)」
久保昭博(関西学院大学教授)
「シュルレアリスムを超えて─レーモン・クノー『はまむぎ』について」

17:00-18:00 全体討論

予約不要 
使用言語:英語・フランス語(質疑応答のみ通訳あり)
企画松井裕美 
コーディネーター:松井裕美・山本友紀・礒谷有亮