十七世紀の巨匠ニコラ・プッサン

講演会のお知らせ

日仏美術学会主催の講演会が以下のように開催されます。
皆様奮ってご参加下さいますようご案内申し上げます。

記  

十七世紀の巨匠ニコラ・プッサン:
研究の現状Poussin.Etat de la recherche 

ピエール・ローザンベール(アカデミー・フランセーズ会員、ルーヴル美術館名誉館長)
Pierre Rosenberg (de l’Academie francaise, President-Directeur honoraire du musee du Louvre

司会:
高階秀爾(大原美術館館長) 
Shuji TAKASHINA (Directeur du Musee d’art Ohara)  
ルーヴル美術館名誉館長のピエール・ローザンベール氏が、フランス17世紀の画家でフランス古典主義絵画の始祖ともいえるニコラ・プッサンについて講演を行います。氏は、現在プッサンの絵画作品総目録(カタログ・レゾネ)の刊行を準備しています。 プッサンには、生前交友のあったフェリビアンやベッローリの伝記から、アンソニー・ブラントやジャック・チュイリエの研究など、今日に至るまでの長い研究の歴史があります。その研究史を辿りながら、プッサン像の変遷とともに、プッサンの研究が今日の美術史研究にどのような意味を持ってきたか、図像を用いながら氏自身の長年にわたる経験のなかで語られます。   

日時:2012年9月11日(火)14時~16時
会場:日仏会館1階ホール(東京都渋谷区恵比寿3-9-25)
主催:日仏美術学会・日仏会館フランス事務所
協賛:公益財団法人鹿島美術財団 西洋美術振興財団
協力:三菱一号館美術館 
要事前申込(聴講無料)

【講師略歴】
1936年にパリで生。ルーヴル美術館の学芸員として活動を始め、絵画部長を経て、1994年からルーヴル美術館総裁・館長。2001年に退任後は、同館名誉総裁・館長。また1995年にアカデミー・フランセーズ会員に選ばれる。 ヨーロッパ、特にフランスの17,18世紀美術の第一人者として、数多くの展覧会のほか執筆を行う。 代表的な展覧会は、『シャルダン展』(1979年、パリ、グランパレ)、『ヴァトー展』(1984年、パリ、グランパレ他)、『ブーシェ展』(1986年、パリ、グランパレ他)、『フラゴナール展』(1987年、パリ、グランパレ他)、『ニコラ・プッサン展』(1994年、パリ、グランパレ他)『ジョルジュ・ド・ラ・トゥール展』(1997年、パリ、グランパレ他)、『シャルダン展』(1999年、パリ、グランパレ他)など。また三菱一号館美術館で、9月8日より『シャルダン展』を行う(2013年1月6日まで)。プッサンに関する著作としては、『プッサンの素描の総カタログ』(アントワーヌ・プラと共著)2005年がある。プッサンの絵画総目録を準備中。さらに18世紀の美術愛好家ピエール=ジャン・マリエットの『素描コレクションのカタログ』の刊行が始まり、2011年に「フランス編」(2巻)が出版された。