マネから印象派へ

シンポジウムのお知らせ 

国立新美術館との共催で以下のシンポジウムが開催されます。皆さま奮ってご参加ください。

◆「オルセー美術館展 印象派の誕生-描くことの自由-」関連シンポジウム◆

マネから印象派へ ― 1860年代のフランス絵画の変貌

【日時】2014年9月13日(土) 10:30-17:30(10:00会場)
【会場】
国立新美術館 3階講堂
【定員】
学会員:80名 一般:180名(事前申込制・先着順)
【参加費】無料
【主催】国立新美術館、日仏美術学会

【プログラム】
午前の部(10:30~12:00)
基調講演
    1860年代のマネとそのグループ ―ポスト・レアリスムから印象主義へ―
    三浦篤(東京大学教授)
研究発表
    ◆作品展示の場を求めて―19世紀半ばの画家たちの選択
    横山由季子(国立新美術館アソシエイトフェロー)

午後の部Ⅰ(13:00~14:10)
    ◆ルグロとホイッスラー ―三人会の結成と新しい絵画の到来
    安藤智子(國學院大學、法政大学、一橋大学他非常勤講師)
    ◆19世紀版画の分岐点としての腐蝕銅版画家協会
    和南城愛理(町田市立国際版画美術館学芸員)

午後の部Ⅱ(14:30~17:30)
    ◆絵筆とナイフ―ピサロとセザンヌを中心に
    石谷治寛(甲南大学人間科学研究所博士研究員)
    ◆1860年代のドガ―歴史画と近代性
    岩﨑余帆子(ポーラ美術館学芸課長)
*全体討議
    司会:三浦篤、パネリスト:発表者全員

※各演題には、若干の変更が生じる場合があります。

三浦篤(みうら あつし)
東京大学総合文化研究科教授。東京大学教養学部卒、パリ第4大学博士号取得。専門は西洋近代絵画史、日仏美術交流史。著書に『近代芸術家の表象-マネ、ファンタン=ラトゥールと1860年代のフランス絵画』(東京大学出版会、2006年)、『まなざしのレッスンⅠ西洋伝統絵画』(東京大学出版会、2001年)、『名画に隠された「二重の謎」』(小学館、2012年)など。

横山由季子(よこやま ゆきこ)
国立新美術館アソシエイトフェロー。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程在籍(表象文化論)。世田谷美術館学芸員、パリ第10大学留学を経て現職。専門はフランス近代絵画およびデッサン・装飾理論。「オルセー美術館展 印象派の誕生―描くことの自由ー」(2014)を担当。

安藤智子(あんどう ともこ)
國學院大學、法政大学、一橋大学他非常勤講師。専門はフランス近代絵画史、19世紀英仏美術交流史。東京大学総合文化研究科で単位取得後、現在博士論文を提出中。近著に「アルフォンス・ルグロとオーギュスト・ロダン-イギリスでのロダン作品の普及活動とC.アイオニディス・コレクションの形成をめぐって」(『美術史』第176冊2014年3月)。

和南城愛理(わなじょう えり)
町田市立国際版画美術館学芸員。お茶の水女子大学人文科学研究科修了。これまでに担当した主な展覧会は、「腐蝕銅版画家協会」展(1992年)、「版画とボードレール」展(1994)、「王に挑んだ新聞―ラ・カリカチュール」展(2003年)、「版画の冒険―ミレー、ドガそしてムンクへ」展(2012年)。

石谷治寛(いしたに はるひろ)
甲南大学人間科学研究所博士研究員。京都大学人間・環境学研究科博士後期課程修了。フランス芸術を専門とするが、近現代アートとトラウマについて研究を進 めている。おもな著書・論文に『幻視とレアリスム―クールベからピサロへ 近代フランス絵画の再考』(人文書院,2011年)、『アートセラピー再考』(共著、平凡社、2013年)、「印象派の都市と自然」(『西洋近代の都市と芸術2 パリⅠ―19世紀の首都』[竹林舎、2014年]所収)。

岩﨑余帆子(いわさき よおこ)
ポーラ美術館学芸課長。東京藝術大学大学院修了。専門は19世紀のフランス美術。おもな担当展覧会に「ドガ、ダリ、シャガールのバレエ」(2006-07年)、「モネ、風景をみる眼」(2013年)。おもな著書・論文に『モネと画家たちの旅』(共著、西村書店、2010年)。「帽子の女性―マネ、ドガ、ルノワール」(『西洋近代の都市と芸術2 パリⅠ―19世紀の首都』[竹林舎、2014年]所収)。

以上