シンポジウム「日仏の出版文化の出会い

シンポジウムのお知らせ

日仏美術学会後援のシンポジウムが日仏会館で開催されます。ご興味のある方はご参加下さい。

ポスター) 

日 時:2013年9月21日(土)11時00分~18時00分
場 所:日仏会館・1階ホール(東京・恵比寿)
    市バス「京大正門前」下車すぐ/京阪出町柳下車徒歩12分
主 催:日仏会館フランス事務所、京都造形芸術大学
助 成:平成25年度日本学術振興会科学研究費・基盤研究C「両大戦間パリにおける挿絵本文化の学際的研究」 no.2452012
後 援:日仏美術学会、ジャポニスム学会、日仏図書館情報学会、日本仏学史学会、明治美術学会

企画趣旨: 1920年代のパリでは盛んに日本関連の豪華挿絵本(絵入り本)が出版され、その大半を当 時、現地に定住していた画家の藤田嗣治が担当していました。いずれもが単なる異文化趣味に終始せず 20年代パリらしいモダンな出版物となっているのは、藤田の才覚だけでなく、そこに関わった出版人、 編集者、版画工房などパリが育んでいた豊かな出版文化、そしてもちろん日本の出版文化の出会いがあ ってのことでした。このシンポジウムでは、幕末から両大戦間にかけての日本とフランスの出版文化を テーマに、美術史、文学、比較文化等の研究者が集います。戦前の日仏美術交流には年来の作品・作家 研究の蓄積がありますが、従来の美術と文学との相互影響関係や、作家の異文化受容の議論を踏まえつ つ、あらたに縦組みや横組み、綴じなど書籍の物理的な形式や造本、さらには出版状況等にも注目し、 その比較検討を試みます。

プログラム

11時00分~11時05分
主催者あいさつ
趣旨説明(クリストフ・マルケ、日仏会館フランス事務所、司会・コメンテーター)

第一部:基調講演   *フランス語・同時通訳付
11時05分~12時15分
フィリップ・ル・ストウム(ブルターニュ地方美術館館長)
「1889~1939年のフランスの木版表現にみられる浮世絵の影響、そして出版」

13時30分~14時00分
高木元(千葉大学)
「19世紀における日本の出版文化」

14時00分~14時30分
岩切信一郎(新渡戸文化短期大学)
「和装本から洋装本へ──その試行錯誤と展開」

14時30分~15時00分
清水勲(日本仏学史学会)
「『団団珍聞』と『TOBAE』──小林清親とジョルジュ・ビゴー」

15時00分~15時30分
大塚奈奈絵(国立国会図書館)
「ちりめん本と長谷川武次郎:明治半ばの欧文挿絵本出版状況」

第三部:研究発表〔両大戦間〕  *日本語・同時通訳付
15時50分~16時20分
林洋子(京都造形芸術大学) 
「藤田嗣治をめぐる、日仏出版文化の融合」

16時20分~16時50分
間瀬幸江(宮城学院女子大学) 
「ジャン=ガブリエル・ダラニェス--画家にして出版人」

17時00~18時00分 全体討議

◆聴講申し込み:日仏会館フランス事務所ホームページwww.mfj.gr.jpのイベントカレンダーからお願いします。
日仏会館 (最寄駅:JR、地下鉄日比谷線恵比寿駅)
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3-9-25
Tel 03-5421-7641 Fax 03-5421-7651   HP: www.mfj.gr.jp

◆問合せ先:林洋子(京都造形芸術大学)

以上