レーベンシュテイン教授シンポジウム

ジャン-クロード・レーベンシュテイン教授来日記念シンポジウム
─フランス近現代美術史研究の可能性―

ジャン-クロード・レーベンシュテイン教授来日記念シンポジウムが、以下のように開催されます。ふるってご参加くださいますようお願い申し上げます。

日時:2009年9月5日(土)9:20am~5:40pm
場所:京都工芸繊維大学松ヶ崎キャンパス西部構内1号館3階大学院会議室 
コンセプトフランス近現代美術史研究の可能性を様々な角度から提案・議論し、未来の研究の方向性を模索する。
主催:京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科造形工学部門
後援:美術史学会、日仏美術学会、イメージ&ジェンダー研究会
協賛:京都工芸繊維大学国際交流センター
座長:稲賀繁美(国際日本文化研究センター教授)
司会進行永井隆則(京都工芸繊維大学准教授)
使用言語:日本語
シンポジウムチラシ
※聴講無料、予約不要  

9:20~9:30シンポジウム概要説明(永井)、座長挨拶
9:30~11:00基調講演:文献学、「セザンヌの夢」(逐次通訳付き)
ジャン-クロード・レーベンシュテイン(パリ第1大学名誉教授)
11:00~11:30質疑応答(司会:永井)
11:30~12:05精神分析、「美術史と精神分析―「文献学」的眼差しの効用について
林道郎(上智大学教授)
12:05~12:15質疑応答(司会:永井)
12:15~13:15昼食休憩
13:15~13:50ジェンダー、「Elles -フランスの女性アーティストとフェミニズム
岡部あおみ(武蔵野美術大学教授)
13:50~14:00質疑応答(司会:永井)
14:00~14:35美術館、「美術館とフランス近代美術史研究
高橋明也(三菱一号館美術館館長)
4:35~14:45質疑応答(司会:永井)
14:45~15:00休憩
15:00~15:35文学、「ゾラの美術批評・小説から見るフランス近代絵画
吉田典子(神戸大学教授)
15:35~15:45質疑応答(司会:稲賀)
15:45~16:20ジャポニスム、「「空間」をめぐるジャポニスム
宮崎克己(美術史家)
16:20~16:30質疑応答(司会:稲賀)
16:40~17:30全体討議(座長:稲賀)(和仏通訳付き)
17:30~17:40閉幕挨拶

【講師紹介】 
○座長 稲賀 繁美(INAGA Shigemi)
国際日本文化研究センター教授:1957年生まれ。東京大学教養学部・同大学院、パリ第七大学に学ぶ。文学博士(パリ 第七大学)。三重大学助教授を経て、現職。専門は比較文学・文化、文化交流 史。主著に『絵画の黄昏』(名古屋大学出版会、1997)、『絵画の東方』(同、1999)。 

Jean-Claude LEBENSZTEJN(ジャン-クロード・レーベンシュテイン)
パリ第1大学名誉教授:1942年生まれ。1963-67年、エコール・ノルマル・シューペリウール。1969-84年、パリ第10大学教授。1984年、パリ第1大学国家博士。1985年、パリ第1大学教授。2002年、 同退官 同名誉教授。Zigzag, Flammarion, 1981。Chahut, Hazan, 1989。L’art de la tache. Introduction a la Nouvelle methode d’Alexandre Cozens, edition du Limon, 1990。Annexes, de l’oeuvres d’art, La Part de l’oeil, 1999(三浦篤監訳 三元社近刊)、Etudes cezanniennes, Flammarion, 2006(浅野春男訳、三元社、近刊) 

林 道郎(HAYASHI Michio)
上智大学国際教養学部教授:1959年函館生まれ。1999年コロンビア大学博士号取得。2006年より現職。専門は西洋美術史および美術批評。主な著作に『絵画は二度死ぬ、あるいは死なない』(全7冊)、「零度の絵画-RRの呟き」(ロバート・ライマン展、2004年)、「光跡に目を澄まして-宮本隆司論」(宮本隆司写真展、2004年)、「演劇性(劇場性)をめぐって」(『Saison Art Program Journal』7号、2001年)など。『アジアのキュビスム』展(東京国立近代美術館、2005年)にはキュレーターとして参加。 

岡部 あおみ(OKABE Aomi)
美術評論家、武蔵野美術大学芸術文化学科教授:国際基督教大学卒業後、パリ・ソルボンヌ大学修士課程、ルーヴル学院第三課程修了。パリ国立美術学校、ニューヨーク大学客員研究員。専門は現代美術、美術館学、文化政策研究。『アートと女性と映像』(著書)、『アートが知りたい 本音のミュゼオロジー』(編著)など。映像制作:『田中敦子 もうひとつの具体』(監督作品)。webインタヴュー・アーカイヴ運営:Culture Power(http://apm.musabi.ac.jp/imsc/cp/) 

高橋 明也(TAKAHASHI Akiya)
三菱一号館美術館館長:1953年東京生まれ。1980年東京藝術大学大学院修士課程修了。フランス近代美術史専攻。1980年国立西洋美術館研究官。1984-86年文化省在外研究員としてパリ・オルセー美術館開館準備室に在籍。国立西洋美術館主任研究官・学芸課長を経て、現在、2010年開館予定の三菱一号館美術館館長。「ドラクロワとフランス・ロマン主義」(1989年)、「バーンズ・コレクション」「1874年-パリ<第1回印象派展>とその時代」(1994年)、「ジョルジュ・ド・ラ・トゥール」(2005年)、3度の「オルセー美術館展」(1996年、1999年、2006年)、「コロー 光と追憶の変奏曲」(2008年)などの展覧会を企画・開催。著書に『マネ』、『ドラクロワ 色彩の饗宴』、『ゴーガン――野生の幻影を追い求めた芸術家の魂』ほか、共著に『フランス発見の旅』等がある。 

吉田 典子(YOSHIDA Noriko)
神戸大学大学院国際文化学研究科教授:京都大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は19世紀フランスの文学と絵画・社会文化史。共著に、『身体のフランス文学』(京都大学学術出版会)、Zola a l’oeuvre (Presses Universitaires de Strasbourg)ほか。論文に、「ゾラ『パリの胃袋』とマネの静物画」(『日仏美術学会会報』)ほか。翻訳書に、ダニエル・アラス『モナリザの秘密ー絵画をめぐる25章』(白水社)、ゾラ『ボヌール・デ・ダム百貨店』(藤原書店)、バルザック『金融小説名篇集』(共訳、藤原書店)、ポミアン『コレクション』(共訳、平凡社)ほか。 

宮崎 克己(MIYAZAKI Katsumi)
美術史家:1952年、埼玉県生まれ。東京大学、同大学院、パリ第4大学大学院などで美術史を学ぶ。群馬県立近代美術館学芸課主任、石橋財団ブリヂストン美術館学芸課長、同副館長などを歴任。専門は、フランス近代絵画史、日本と西洋の美術を中心とした文化交流史。企画した展覧会に「モネ展」(1994)、「ルノワール展」(2001)、著書に『西洋絵画の到来』(2007、ジャポニスム学会賞)など。 

○司会 永井 隆則(NAGAI Takanori)
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科准教授:1956年生。文学士(京都大学文学部美学美術史学科)、文学修士、文学博士(京都大学大学院文学研究科)、Diplome d’eudes approfondies(プロヴァンス大学大学院博士後期課程[歴史と文明;美術史]、エクス・アン・プロヴァンス、フランス共和国)。京都国立近代美術館主任研究官を経て、現職。専攻はフランス近代美術史。主著に、『越境する造形――近代の美術とデザインの十字路』(編著)晃洋書房、2003年、『モダン・アート論再考――制作の論理から』思文閣出版、2004年、『セザンヌ受容の研究』中央公論美術出版、2007年、『フランス近代美術史の現在』(編著)三元社、2007年。 

◆会場:京都工芸繊維大学 松ヶ崎キャンパス 西部構内 1号館3階大学院会議室
◆アクセス
1.京都駅より市営地下鉄烏丸線「国際会館」行きに乗車(約18分)「松ヶ崎駅」下車、徒歩約8分(「松ヶ崎駅」の「出口1」から右(東)へ約400m、四つ目の信号を右(南)へ約180m)
2.京阪三条駅より市営地下鉄東西線「太秦天神川」行きに乗車、「烏丸御池駅」で地下鉄烏丸線・国際会館行きに乗り換え、「松ヶ崎駅」下車、徒歩約8分(「松ヶ崎駅」の「出口1」から右(東)へ約400m、四つ目の信号を右(南)へ約180m) 

◆アクセスマップ(別ウィンドウで開きます)http://www.kit.ac.jp/01/01_110000.htmlhttp://www.kit.ac.jp/02/matugasaki.html
◆キャンパスマップ(別ウィンドウで開きます)http://www.kit.ac.jp/01/gakunaimap/matugasaki.html