日仏文化講演シリーズ第393回「ライシテから読むフランス近代美術史」
6月10日(火)に日仏会館にて、日仏文化講演シリーズ「ライシテから読むフランス近代美術史」が開催されます。どうぞ奮ってご参加ください。
◇日仏文化講演シリーズ第393回「ライシテから読むフランス近代美術史」
日時:6月10日(火)18:00〜20:00
会場:日仏会館ホール
定員:130名
参加費:一般1,000円、日仏会館会員・学生 無料
言語:日本語
主催:(公財)日仏会館
協力:宇都宮美術館、三重県立美術館、(公財)ポーラ美術振興財団研究助成
要参加登録(以下のサイトからお申し込みください)
URL:https://www.fmfj.or.jp/events/20250610.html
【趣旨】
ライシテは現代フランス社会を映し出す鏡であり、学際的アプローチを必要とする研究対象であると同時に、歴史的経緯を押さえてその内容を広く一般に知ってもらう意義のある事象です。芸術は歴史的に聖俗両方の権力とも結びついてきたもので、現代フランスの美術をめぐる諸制度もライシテの考え方と関係があります。本講演会では、フランス革命以後の美術作品やカリカチュアを通して、フランスにおけるライシテの展開をたどり、新たな視点からフランス近代美術史にもうひとつの光を当てることを試みます。流れとしては、まず、伊達聖伸がフランス革命から1905年の政教分離法に至るライシテの歴史を図像学的に読み解きます。次に、鈴村麻里子が、19世紀のフランス美術にライシテの展開が及ぼした影響に言及し、核となる作品の読み直しを試みます。最後に、藤原啓が、政教分離法以降の宗教美術の展開にふれながら、20世紀の社会において美術が果たした役割について考察します。
【登壇者】藤原啓(宇都宮美術館)、鈴村麻里子(三重県立美術館)、伊達聖伸(東京大学)
