「ポスト印象派」関連シンポジウム

シンポジウム「ポスト印象派とその時代―1880~90年代のフランス絵画―」のお知らせ 

オルセー美術館展2010「ポスト印象派」関連シンポジウムが下記のように開催されます。皆様奮ってご参加下さい。

日時:2010年7月24日(土)10:30~16:45(10:00開場)
会場:国立新美術館3階講堂(こちらのチラシに案内図があります)
主催:国立新美術館、日仏美術学会、日本経済新聞社
定員:100名 ※参加費無料、事前申込制。申し込み方法はこちら

プログラム
午前の部(10:30~12:20)
基調講演
混沌の時代の絵画を横断する―アカデミスムと自然主義を中心に―
三浦篤(東京大学教授)

研究発表
1.「感覚」の位置―モネとセザンヌ― 
六人部昭典(実践女子大学教授)

2.装飾と写実のはざま―スーラと新印象主義の画家たち―
坂上桂子(早稲田大学教授)

午後の部(13:40~16:45)
研究発表
3.「自然」と「反自然」―ゴッホとゴーギャン―
廣田治子(多摩美術大学講師)

4.「暗示」の手法―ルドンとその周辺―
喜多崎親(一橋大学教授)

5.総合芸術への志向と20世紀美術―ナビ派からカンディンスキーへ―
長屋光枝(国立新美術館主任研究員)

全体討議
19世紀末の芸術が志向するもの―現実か夢か、科学か宗教か―
司会=三浦篤 パネリスト=発表者全員


講演・発表者
三浦篤(みうら あつし)東京大学総合文化研究科教授。東京大学教養学部卒。パリ第四大学博士号取得。専門はフランス近代絵画史、日仏美術交流史。著書に『近代芸術家の表象─マネ、ファンタン=ラトゥールと1860年代のフランス絵画』、『まなざしのレッスンⅠ西洋伝統絵画』、『自画像の美術史』など。 

六人部昭典(むとべ あきのり)実践女子大学教授。大阪大学大学院芸術学専攻博士後期課程、単位取得退学。モネ研究を軸にフランス近代絵画を考察。主な著書に『モネ―《睡蓮》への歩み』(六耀社)『ゴーギャン 生涯と作品』(東京美術)など。 

坂上佳子(さかがみ けいこ)早稲田大学教授。専門は近現代美術史。主な著書に『夢と光の画家たち-モデルニテ再考』スカイドア(芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)、『ベルト・モリゾ-ある女性画家の生きた近代』小学館など。 

廣田治子(ひろた はるこ)美術史家、多摩美術大学他講師。東京大学卒。パリ第一大学博士。邦文の著作として、「ゴーギャンと19世紀の彫刻家たち―19世紀後半に於ける彫刻の諸問題」、『美術史』149冊、2000年;「ゴーギャンのプリミティヴィズム再考」、永井隆則編『フランス近代美術史の現在』、三元社、2007年、他。 

喜多崎 親(きたざき ちかし)一橋大学言語社会研究科教授。博士(文学)。国立西洋美術館主任研究官を経て現職。専門は19世紀フランスの宗教画・象徴主義。西洋美術館では「ギュスターヴ・モロー」(1995)、「ウィンスロップ・コレクション」(2002)等の展覧会を担当。1892-93年文部省在外研究員としてオルセー美術館で研修。 

長屋光枝(ながや みつえ)国立新美術館主任研究員。博士(文学)。ドイツ語圏を中心にした20世紀前半の西洋美術史、特にカンディンスキーを中心に研究。「オルセー美術館展2010―ポスト印象派」(2010年)を担当した。