日仏美術学会会報 第39号
BULLETIN DE LA SOCIETE FRANCO-JAPONAISE
D’ART ET D’ARCHEOLOGIE No 39 (2020)


論文
クロード・モネとオクターヴ・ミルボー──国際絵画展からモネ・ロダン合同展の美術批評をめぐって(1884 – 1889年)/亀田晃輔… 5

ニコラ・プッサン作《ヘラクレスとカクスのいる風景》 文学典拠と「地誌」的解釈/福田恭子… 25

翻訳
ザントラルトの見たプッサン──『ドイツ・アカデミー』におけるプッサン伝/大杉千尋、木村三郎… 49


シンポジウム
若手シンポジウム「印象主義研究の現在」
  プログラム… 65
  カミーユ・ヒサロ作《小川に足を浸ける女》に関する考察/深尾茅奈美… 67
  クロード・モネとオクターヴ・ミルボー──1889 年「モネ・ロダン合同展」をめぐって/亀田晃輔… 68
  ヒサロ家の印象主義/鈴木慈子… 69

シンポジウム「ナビ派の現在──近年の展覧会と研究動向の回顧」
  プログラム… 70
  シンポジウム「ナビ派の現在──近年の展覧会と研究動向の回顧」/小泉順也… 71
  日本におけるナビ派受容の現在──展覧会での紹介を通じて/杉山菜穂子… 73
  国立西洋美術館コレクションにおけるナビ派──作品収集の経緯とその研究・活用の状況/袴田紘代… 74
  シンポジウム「ナビ派の現在──近年の展覧会と研究動向の回顧」報告/中村萌恵… 75

国際シンポジウム「ポスト印象派におけるユートヒアの表象──セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン」
  プログラム… 76
  「ポスト印象派におけるユートヒアの表象──セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン」報告書/永井隆則… 78
  ファン・ゴッホのユートヒアとしての「日本」と「南仏」/圀府寺司… 81
  セザンヌの表現主義──《カルタ遊びをする人々》とユートヒア/アンドレ・ドンブロウスキー… 82
  ユートピアあるいはユークロニー?──南の海のゴーギャン/ダリオ・ガンボーニ… 84

国際シンポジウム「第二次世界大戦期のフランスをめぐる芸術の位相J
  プログラム… 86
  無に相対して──1940 年代フランスの美術/レミ・ラブリュス… 88
  〈岐路〉に立つ仏独の芸術家──第二次世界大戦時のフランスにおけるコラボラシオンと収容/河本真理… 90
  第二次世界大戦下の独立派芸術作品と国家購入/松井裕美… 91
  モデルニテの遺産と第二次世界大戦期のフランス美術/山本友紀… 92
  第二次世界大戦期の「フランス性Jをめぐる芸術的地政学/大久保恭子… 93
  国際シンポジウム「第二次世界大戦期のフランスをめぐる芸術の位相」報告/小寺里枝… 94


例会要旨
第 153 回例会:17世紀フランス美術の諸相
  サン = ルイ聖堂完成当初(1641年)の主祭壇が示す装飾プログラムについて/伊藤里華… 98
  ニコラ・プッサン作《ヘラクレスとカクスのいる風景》──文学典拠の問題と「地誌」的解釈/福田恭子… 99

第154回例会
  19世紀ルーヴル美術館におけるパステル画展示の変遷/菅野美奈子… 101
  ゴッホ《ウジェーヌ・ボックの肖像》、《詩人の庭》における汎神論的自然思想 画家の読書経験から/柴美春… 102

第155回例会:19世紀のフランス陶磁
  19世紀後半のフランス陶磁における共同制作についての一考察/志水圭歩… 104
  セーヴルの新磁器に関する一考察──銅呈色の紅い装飾について/今井祐子… 105

第156回例会:世俗主題の室内装飾
  15世紀前半のストラスブールにおける野人のタペストリー/闇木麻紀子…107
  ルーヴシエンヌのパヴィヨンの装飾画──フラゴナールの《羊飼いたちの恋》とヴィアンの《恋の成り行き》/太田みき…108


展覧会評
  展覧会紹介──コートールド美術館展、魅惑の印象派/栗田秀法… 110


学会消息… 112
日仏美術学会定款… 116
常任委員会および事務局… 117
日仏美術学会入会のご案内… 118
投稿規定等… 119
編集後記… 123