日仏美術学会会報 第31号
BULLETIN DE LA SOCIETE FRANCO-JAPONAISE
D’ART ET D’ARCHEOLOGIE No 31 (2011)


追悼 辻佐保子先生
高階 秀爾/木俣 元一/天野 知香 …3


論文
カベスタニ教会堂ティンパヌムについて
  ──その主題と図像学的解釈/石井 真理… 11

ピッティ宮のペルジーノ作《哀悼》におけるフランドル絵画の影響
  ―─ディルク・バウツ作《フォスカリ家の祭壇画》との関係について/江藤 匠… 33

エドガー・ドガにおける切断の技法
  ―─絵画表現、同時代受容、写真との関係をめぐって/齋藤 達也… 51 

Les Coulisses de l’Exposition Universelle de 1878 a Paris: la Manufacture de Sevres et le Japon/Yuko IMAI… 73 


講演会 
美術館の生成──開館一周年を迎えた三菱一号館美術館/高橋 明也… 99  


シンポジウム
日仏シンポジウム「見えないものの形──中世美術における日仏比較の試み」報告/木俣 元一 … 101  

例会発表要旨
第117回例会:近代美術史研究の諸相──生成から受容まで
  エドゥアール・マネとエミール・ゾラ──1868年のサロン批評に見る画家とモデル/井口 俊… 103 
  エドガー・ドガとモチーフの切断/齋藤 達也… 104 
  ピエール・ボナールの風景画の作品生成―─バンベルグ財団美術館所蔵《松の森》(1924)を中心に/吉田 映子… 105 

第118回例会:中世後期における聖書と美術──越境するテキスト
  教訓聖書Bible moraliseeの転義的解釈──《ヤコブの夢》と「隅の石」の図像解釈の試み/木田 沙弥佳… 106 
  フランス語聖書系彩飾写本の展開──十字軍遠征とその余波/駒田 亜紀子… 107 

第119回例会:カベスタニの親方──ノートル=ダム・デ・ザンジュ教会所蔵のティンパヌムを中心に/石井 真理… 108 
ジャン・ピュセル『ジャンヌ・デヴルーの時 示壽 書 (じとうしょ)』の再検討──「キリストの復活」と「聖王ルイの墓」を中心に/古本 高樹… 109 

第120回例会:美術批評の言語──エミール・ゾラと「タシュ」の概念を中心に 
  エミール・ゾラにおける諸芸術の混淆──イメージ・テキスト・音楽の相関関係をめぐって/林 信蔵… 110 
  マネの筆致をどう記述するか──「タシュ tache」とゾラの撞着語法/藤原 貞朗… 111 

第121回例会:イタリアの光 
  知的表象の試みとしてのプッサン受容──18世紀半ばのローマにおける風景画制作/金沢 文緒… 112
  前衛と古典主義──1910-1920年代のフランスとイタリアにおける画家たちの作品と著述/阿部 真弓… 113  

ワークショップ 
1920~30年代の美術史家と美術批評家──フランス美術史編纂の歴史研究試論(3)
  ―─フランス中世美術と美術史編纂の諸問題/藤原 貞朗・泉 美知子・松岡 新一郎… 115   


学会消息… 120 
日仏美術学会定款… 125
常任委員会および事務局… 126
日仏美術学会入会のご案内… 127
投稿規定等… 128
編集後記